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2006年04月05日

この1ヶ月の研究関連健忘録

一ヶ月更新しないとエントリーが表示されないようなのであわてて更新します.

今回は,単なる健忘録ですので,わからないヒトは読み飛ばしてくださいませ.以下マニア以外は無視した文章がつづきます.

この一ヶ月は某グラントに申請すべく,英語でポチポチ文章を書いていました.で,こういう用途には黄金の組み合わせであるところのTeXEmacs (Meadow) + YaTeXを私もつかって仕事をすすめていたのですが,いろいろ細かなチューニングが必要でしたので,ここに書いておきます.さすれば,そのうちだれかがサーチエンジン経由で見つけて,誰かの訳に立つかもしれないじゃないですか.

(1)奥村晴彦さんの「LaTeX2e美文書作成入門・改訂第三版」の付属ツールの不具合
dvipdfmxでpngファイルをpdfに変換すると,pngファイルが薄くなってしまう不具合があります.具体的には透過ビットの処理の問題のようです.dvipdfmxを最新版に更新することで解決します.また,A4版以外を使用(たとえばレターサイズ)するときはdvipdfmxに"-p letter"などのオプションを渡す必要があります.jsarticleクラスファイルは優れもので,"english"オプションをつけると英文の場合も快適につかえます.

(2)MeadowはやっぱりMeadow3
Windows用emacsのひとつ,Meadowですが,つかうなら開発バージョンのMeadow3がおすすめ.Netinstallでfontをいれてやれば,かつてその面妖かつ複雑怪奇な設定で悪名高かったフォント設定が一発でできます.普通はwindowsフォントでいいのでしょうが,やっぱり"¥"じゃなくて"\"という私のようなひとはbdfフォントをどうぞ.

(3)MeadowとTeXと外部文法チェッカーを組み合わせる
ispellとかaspell(こっちをつかってます)といったスペルチェッカはとても優れているのですが,MS-Wordにあるような文法チェッカにこれぞというものがみつかりません.そこで,商品としてうられているStylewriterという文法チェック&スタイルチェック(受動態が多すぎるとかツッコンでくれる)ソフトを導入してみました.クリップボード経由で文書をわたせますので,Cygwinをインストールしてある環境の場合は,Meadowでリージョンを選択したのちに,M-|(縦棒)として,"detex | putclip"とすると,リージョンがdetexでTeXコマンドを取り除いたのちクリップボードに送られて便利です.

以上,ごく少数の役立つヒトには役立つ情報でした!

投稿者 hmishima : 2006年04月05日 22:56