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2006年04月12日

Google AdSense導入断念?

大学のサーバーから自前のレンタルサーバーに引っ越ししたこともあり、 レンタル代の足しにでもなるだろうし、blog更新のモチベーション維持につながるだろうという 目論見でメジャーなweb広告のひとつGoogle AdSenseを申し込んでみました。

が、

はたして「J1ビザ保持者が広告収入を得ていいのか」

という疑問がわいてきました。サーバーは日本にあるものの、web広告から収入を得るのは、たしかにアメリカ在住中にDS2019に記載された大学以外からのお金をアメリカの企業から受け取ることになります。これが「不法就労」と みなされるか否か。 一方、アメリカでの投資益(自動車の売買益、家の売買益、 部屋のサブリースでの収入)、ギャンブル・宝くじでの収益を得ることは認められていますので、一律に大学以外からの 収入が禁止されているわけではありません。

この件については日本語の情報はほとんど無いので、Google.comから"J1 visa adsense"のような キーワードで検索して、調べてみましたが明確な答えは見つけられませんでした。 どうやら「web広告収入」とか「アフィリエイト収入」というのはグレーゾーンのようです。 とりあえず現状としては、連邦税当局と 移民当局のデータベースは統一されていないようなので、「たぶんだいじょうぶなんじゃないの?」 程度の曖昧な情報はあるのですが、一方、両データベースは近々統一されるという情報もあります。 こうなればビザの延長や、再入国時になにかのトラブルが生じないともかぎりません。

最も確実なのは、移民法と連邦税法に精通した弁護士に相談することですが、そんなことしたらAdsenseの収入なんか 吹っ飛んでしまうのは目に見えてます。

ということで、リスクを勘案し、一旦断念!することにいたしました。Googleからは採用通知がきていて残念至極なのですが。まあ、他に住所を日本にするとか、日本に住んでいる家族名義で申し込むとか抜け道はありそうなんですけどね。 サーバーは日本にあるんだし。でも、ここまでblogで説明したところを日本語読めるアメリカ当局のヒトにみられたら申し開きできないなあ。

この件について情報お持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひご一報を!

*追記(4-15-2006)

その後も調べた結果,やはりF1/H1B/J1などの学生・就労ビザ保持者がAdSenseをはじめとするWebからの収入を得ることは不法就労とみなされるおそれがあるようです.

Google Answersに弁護士の意見へのリンクを含めた 詳細な解説があります.

恐ろしいのは,一部のQ&Aサイトの解答には「職業として広告を出さない限り問題ない」,とするものもあることです.これは弁護士による解答ではありませんでした(そのわりに自信たっぷりと書いてありましたが).やはり,「ウソをウソと見抜けないと(インターネットを使うのは)難しい」という某巨大匿名掲示板群管理人の言葉は名言です.

ちなみに前出のQ&Aでは,質問者が「米国外のAdsense同等のサービスから収入を得るってのはどう?」と 追加質問をしていますが,その答えは「the few extra dollars just aren't worth the risk, especially if you are planning on becoming a permanent resident.」とまあ,至極もっともなものでした.僕は別にグリーンカード をとろうとは思っていませんが,何もハイリスク/ローリターンの賭をする意味はないでしょう.

結論.「よせ。」

投稿者 hmishima : 2006年04月12日 23:59